【書評】甲子園監督  ~3合飯の是非~

・甲子園監督 著:吉村淳


甲子園経験のある高校野球監督7人の座談会を収録した一冊。
教え方、試合の戦略の考え方、いろいろと高校野球好きには面白い部分が多い。

そんな中で、選手の食事という部分で、「3合飯」という言葉が出てきた。

練習の前に文字通り3合のご飯を用意して、それを完食してからでないと練習に入れない、という慣習が一部の強豪校やシニアリーグなどで存在するらしい。
この前帝京高校OBのDenaベイスターズの山崎投手が、帝京高校時代は練習前の3合飯がきつかった、という話をしていたネット記事を見た。そりゃ毎日大量のご飯と向き合わないといけないのは辛いですよね。食欲出ない日もあるだろうし。

普通の人の1日分と言える量を練習前にガッツリ食べないといけない慣習、確かに帝京高校を見ているとその成果なのかみんな大柄の体格で、その体格を活かした長打が打てるバッターが多い。ピッチャーもスピード出る好投手が多い。

しかしこの本に出ていた各校の監督は、3合飯という慣習に否定的だった。理由は、「食べ物を大切に扱わなくなり、教育上良いと思えない」という点だ。

ノルマとして課されたら、食事自体が楽しくなくなるし、3合飯以外の一日の食事を全部抜いてしまう生徒や、こっそりご飯を捨てる生徒が出てくるだろうと。それが教育として考えたらいいことなのか、と。

この本に出ていた日大三高は、強打で有名で、体格のいい選手が多いが、彼らは3合飯を高校で課されているわけではなく、寮生活の基本的な食生活で体を成長させている。
3合飯を強制しなくても体格の良い強打の選手が育つのなら、3合飯は一体何のためのノルマなのかと考えさせられる。古い精神論的な指導の名残のようなものなのだろう、きっと。

本当にご飯が好きで3合食べたい生徒もいるだろうが、ノルマだと言われてやることではない気がするのだ。
だいたい3合のご飯を大したおかず無しで食べることって、可能なのだろうか。直木賞候補作じゃないけれど、隣にバターとか塩味系のものを置いてあったとしてもキツイ・・・。

野球向けの体格を作るのが目的なら、他にも方法はあるのに、そういうところを研究しないで3合飯という慣習で乗り切ろうとする、こういうのはやっぱり改めていくべきなのだろうね。


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by dwd31 | 2017-07-23 16:18 | 書評 | Comments(0)

ボードゲームのプレイ記録です。累計300種類プレーに到達しました、面白いゲームを紹介したいと思います!


by sawa