【書評】なぜ働くのか


・なぜ働くのか 著:バリー・シュワルツ

タイトルに惹かれまして読んでみました。

「人はパンのみにて生きるにあらず」っていうフレーズを思い出しましたが、稼ぐために働いている、それが唯一の働く理由だと考えるから勤労意欲が無くなってしまうのだ、という論点。

稼ぐために働いているのなら、より少ない労働でお金が多くもらえるようになればいいのですが、そうすると仕事を細分化して、それぞれの部分を個々に担当させる方が生産効率が上がる。しかし、そうすると働いている個人の側は、細分化されたがゆえに全体の中で何のためになっているのか分からない事に取り組まなければならない、それは決して意欲の沸く仕事ではない。

つまり、より多くお金が貰えるようにすればいいのだ、という観点で仕事を提供すると必ずその問題にぶち当たる。
しかし本来意欲が沸く仕事というのはお金をインセンティブとして与えられているから沸くのではなくて、「使命感」といったお金ではない要素に支えられている事なのだ、というのがこの本の行きつくところ。

現代の仕事はそこをはき違えたものが多くないですか?というのがこの本の主張と読める。

これ、大企業の仕事ってそういう観点で見ると興味深い。人が多いばかりに一つの事を細分化して各部門に割り振って仕事をしている傾向にありますが、もっと幅広くやらせてほしい、そうじゃないとこの仕事の意味が分からない、という人が時々います。意味が分からなくても意欲を持って取り組めるならいいのですが、決してそうとは限りません。

とはいえ、大企業になるには少なからず生産効率という意味で優位性がある、という事なので、企業規模・給与水準を問わないで仕事の面白みを優先するか、仕事内容よりも高い給与水準を取るか、というのはある程度トレードオフの関係にある事なのか、と思ってしまいました。


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by dwd31 | 2017-07-28 06:13 | 書評 | Comments(0)

ボードゲームのプレイ記録です。累計300種類プレーに到達しました、面白いゲームを紹介したいと思います!


by sawa