キャリアプランの理想と現実


大企業の経理職として、一つの会社にとどまらず、広く通用する意味でキャリアアップを考えていく際に出てくる論点として、
「大企業だと仕事が細分化されすぎていて、会社全体に携わらない部分的なエキスパートになってしまう」というのがある。

それで、じゃあどうやって全体を見渡せる経理になればいいのか、という点への対処策として、
「大企業なら子会社・関連会社があるだろうから、そこへ出向などして会社全体を見る経験を積めばいい」というのがある。
そうしたら、一つの会社に縛られないスキルが身につくでしょう、と。

確かに大企業にいながらも、一時的にそういう経験をすれば、いいとこどりな経理になれる、と思うでしょう。
が、、、しかしこれって現実的なプランニングなのだろうか。

いろいろとハードルは考えられる。例えば

・子会社で経験を積みたいという異動希望をしたとして、叶えられるのか

大企業って簡単に異動希望は通らないイメージですけどね。
仮に希望したとして、目的が「転職しても通用するキャリアアップ」だとしたら通ると思えないのですが。転職を頭の片隅に入れている人を、「はい、そうですか」と望み通りのキャリアを大企業の側が積ませるとも思えない。
中には積極的に外部でも通用するキャリアを積ませる意欲的な企業もあるかもしれないが、たいていは優れた人材は内部に引き留めたいでしょう。

そんな逆風でも強く立候補して自分が望むキャリアを実現させなさい、という意味でのアドバイスなのか。

ただそうなると、それだけ強く立候補する意欲というか、自我の強い人って、そもそも大企業の空気にマッチするのだろうか。
常に先進的ならまだしも、旧態依然とした大企業では、そういうタイプの人は思うようにいかない苛立ちを抱えそうですけどね。子会社への異動を立候補する以前に社外に飛び出してそうな気がする。

自分が思う大企業というのは、「個人としての自由度を犠牲にする代わりに、中小企業にはない水準の給与・福利厚生を得られる」というところに特徴がある。それは実体験としてそう思う。
広い意味でのキャリアアップ、つまり自由度の高い働き方を望む人はそもそもマッチングしないのでは、という気がしている。

だから、「大企業でも異動をうまく使えばキャリアアップになります」というのは一体だれに対してのアドバイスなんだ、と突っ込みたくなるのでした。
経理じゃなくても、間接業務全般に当てはまりそうですが。

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by dwd31 | 2017-11-17 20:14 | 仕事 | Comments(0)

ボードゲームのプレイ記録です。累計300種類プレーに到達しました、面白いゲームを紹介したいと思います!


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