・読書の技法 著:佐藤優
著者の一日のスケジュールが強烈な印象として残る一冊。
睡眠時間が一日3時間、読書に最低でも4時間費やすというスタイル。
これは簡単にマネできるものではないと思うが、「知の巨人」と呼ぶにふさわしいスタイルですね。
これだけ読む時間があっても著者にとってはまだまだ身につけたい知識があるようで・・・。
それはさておき、読書法として参考になると思ったのは下記2点。
①人生が有限であることを自覚して、読むべき本とそうでない本を上手に選り分ける
②読書した後にノートをつけて30分復習する時間をとること
①は著者自身が50代に入っているという事情もあるが、若いからといってなんでも読めばいい、ということでもない。
時間がもったいないのは当然だが、それとともに本の質によっては誤った知識をつけてしまうことにもなりかねないので、「何を読むか」ということを意識するのは重要だと思う。
②は自分によく当てはまることとして、なんとなく読み切ったけれど後に残るものは何もない、ということがある。
こうならないように、本の知識を自分にしみこませるためにノートをうまく活用するというのがポイントだろう。
(ただし、小説はそうやって読むものではないと思うので、読む本のジャンルにもよると思います)
せっかく本を読む時間をとるのだから、もっと有効な時間にしていきたい、そう思う人には良い本だと思いました。
![]() 読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門 [ 佐藤優 ] |